世の中全体で副業を勧める動きがあります。特に2020年からのコロナによるテレワーク推進で、その動きはさらに強まったと感じます。ところが国際輸送業界(航空、海運)は、依然として目立った変化がないようです。
この業界は、本当にこのままでいいのでしょうか?
おそらく「このままではいけない。何かを変えないと」と感じている方が多いのではないでしょうか? ただ、変えると言っても一個人では、会社に物をいうことはできません。やはり、自分は自分。会社は、会社と一線を置き、自分はどうありたいかを追求することが重要だと考えます。
その結果、自身はどうするべきか?の答えがわかってくるはずです。そこで、この記事では、副業を始めた「きっかけ」をご紹介していきたいと思います!
副業を始めたきっかけ
フォワーダー業界を含めて、サラリーマンは、一体、どのようなきっかけで「副業」を始めたのでしょううか? または意識するのでしょうか? 主な理由は、次の5つです。
- 生活費が足りない。
- そもそも本業だけでは生活ができない。
- 活躍の場を広げたい。
- 別の分野で自分の力を試したい
過去、弊社のフォワーダービジネスに応募した方の中では、このような理由で副業を意識した方が多いです。皆様は、いかがでしょうか?
理由の中で特に気になるのが上から2つです。そもそも本業の収入が低すぎて生活すらままならない理由で始める方が非常に多いことがわかります。世間では、副業を「自分の活躍の場を広げたい」と、ポジティブな側面ばかり取り上げることが多いです。
しかし、実際は、副業がなければ生活すらままならない状況に立たされている。このような方が非常に多いです。
では、フォワーダーや海運業界、その他の物流業界ではどうでしょうか?
フォワーダー業界特有・副業を意識した理由
基本的に、貿易関連業界は、他業界に比べて給与水準は高めです。しかし、一部の大手が全体を吊り上げているだけであり、総じて厳しい水準が続いている点は同じです。いわゆるジリ貧です。
その傾向もあってか、フォワーダー業界に従事する人の中には、「辞めたい」「何とかこの情報を抜け出したい」と考えている人が増えていると聞きます。特に次のようなシーンを目にすると「あ!やっぱり、この業界ないわ~。さっさと副業を始めよ!」と感じるそうです!
- 連日、連夜、残業がたっぷり
- 働き方改革と現場のミスマッチぶりが半端ない。
- ハラスメント上司が昇進した瞬間
- 30分おきにタバコに行く、クソ管理職の存在
- 輸出入者の無謀な要求
- 上司からの無理難題
- 設備投資など、適切な費用をケチル
- 貧乏な会社なのに、社員の副業を禁止する。
- 税金と社会保険料だけがどんどん上昇
- 超大手企業の荷物を扱っていたのに突然、契約解除された瞬間
- 10年前の給料明細とほとんど変わらない現実に直視したとき
いかがでしょうか? 皆さんの会社と比較して思い当たる点はありませんか? きっと、「あ!これわかるわ~」と共感できる部分も多かったと思います。
では、逆に社員が副業をすることを企業側は、どのように感じているのでしょうか?
副業を嫌がる企業の本音
ある日の中日新聞に記載されていた内容(何月何日はわすれてしまいました)によると、企業側は社員の副業について次の点で気になると回答したそうです。
- 健康面での労務管理が大変(労働時間を通算して管理できない)
- 従業員の健康管理に問題が発生した場合の責任範囲
- 守秘義務の順守が気になる。
上記3つの理由を見ると、やはり企業側には企業側の理由があることがわかります。ただし、だからといって、この先、ますます不安定、じり貧化する日本経済の中で、本業の会社だけに収入を依存するのは非常に怖いです。
会社も従業員の雇用を補償できないなら、自分の身は自分を身を守るために、副業等を始めて複数の収入源を確保するのは当然だと思います。(企業側には、それを拒む権利はないはずです。)
したがって、会社は会社。自分は自分と区別し、お互いが「期待しすぎない関係」を保つのがこれからの雇用でないかと考えます。いえ、そう考える人が増えているこそ、フォワーダービジネスの副業を始める方が増えていると思います。
まとめ
- 本業の収入では生活ができないなどの理由が多い。
- 業務の中で「あ!やっぱりこの業界無いわ~」と感じる瞬間は多い。
- 会社側には、副業を禁止にしたい理由がある。
- 従業員側と会社側、それぞれの言い分は理解できる。
- あとは、自分がどうありたいのか?を基準に選ぶだけ。